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へぼマネジャーだった恥ずかしい私

台湾で仕事していた時に起きた2度目の試練。

それは台湾人のマネジャー(女性課長)を育成することでした。

私は当時の社長から「台湾人で経営できるようにマネージャーを育成せよ」とのリクエストを受けました。

それまで台湾人マネジャーはいたものの、実質的には日本人駐在員がマネジメントしていて、台湾人マネジャーは担当仕事をしていました。

私はマネジャーMさんに対して彼女が担当していた仕事を部下に移管して、Mさん自身は部下の育成をするようにリクエストしました。

Mさんは「わかりましたけど、私は何をすれば良いですか?」と質問してきたので、「部下の育成です」と私は答えました。

私は毎月Mさんに個人面談を実施してサポートしていたのですが、3ヶ月経っても引き継ぎが完了しませんでした。

そこで改めて面談して引き継ぎを促したところ、Mさんは手を震わせながら激怒したのです。

「私に何をしろって言うんですかー」と。

私は、Mさんを怒らせたかった訳ではなく、引き継ぎを推進してMさんの仕事を楽にしてあげたい、もっと上の部長になってもらいたいという想いでサポートしていました。

なので、Mさんの怒りの表明には、驚きましたしショックを受けました。

「うーん、なんでMさんは怒ってしまったんだろう。私に何かが足りないのかもしれない」と思うようになりました。

ある休日にスターバックスでコーヒーを飲みながら本を読んでいると、パートナー企業の女性部長Kさんが現れました。

K:「あら、こんにちは!調子はどう?」

私:「ありがとう、実は最近問題あって悩んでるんだ」

K:「そう、どんな問題?」

私:「マネージャーのMさんにマネジメントの仕事(人財育成)にフォーカスするよう伝えたんだけど、めっちゃ怒ってるのよ。どうしたら良いと思う?」

K:(即答で)「あなたは、Mさんに”具体的に”やるべきことを伝えましたか?」

私:「うぐ、、言ってない」

K:「それはMさんが怒るのは当たり前ですよ」

言われてみたら、ものすごくシンプルな問題があることに私は気づきました。

確かに具体的には伝えていない。

というか、そもそも私自身が「マネジメントとは何か」をしっかり理解していない、という

ひどい現実に気づいてしまったのです。

つづく

この記事を書いた人

中西文太

代表取締役社長

趣味:ゴルフ、アメフト観戦、漫画、アニメ、日本酒、ワイン