30代で課長になった私の失敗談
30代で課長になった失敗談
台湾で仕事していた時に起きた2度目の試練。
それは台湾人のマネジャー(女性課長)を育成することでした。
私は当時の社長から「台湾人で経営できるようにマネージャーを育成せよ」とのリクエストを受けました。
それまで台湾人マネジャーはいたものの、実質的には日本人駐在員がマネジメントしていて、台湾人マネジャーは担当仕事をしていました。
私はマネジャーMさんに対して彼女が担当していた仕事を部下に移管して、Mさん自身は部下の育成をするようにリクエストしました。
Mさんは「わかりましたけど、私は何をすれば良いですか?」と質問してきたので、「部下の育成です」と私は答えました。
私は毎月Mさんに個人面談を実施してサポートしていたのですが、3ヶ月経っても引き継ぎが完了しませんでした。
そこで改めて面談して引き継ぎを促したところ、Mさんは手を震わせながら激怒したのです。
「私に何をしろって言うんですかー」と。
私は、Mさんを怒らせたかった訳ではなく、引き継ぎを推進してMさんの仕事を楽にしてあげたい、もっと上の部長になってもらいたいという想いでサポートしていました。
なので、Mさんの怒りの表明には、驚きましたしショックを受けました。
「うーん、なんでMさんは怒ってしまったんだろう。私に何かが足りないのかもしれない」と思うようになりました。
ある休日にスターバックスでコーヒーを飲みながら本を読んでいると、パートナー企業の女性部長Kさんが現れました。
K:「あら、こんにちは!調子はどう?」
私:「ありがとう、実は最近問題あって悩んでるんだ」
K:「そう、どんな問題?」
私:「マネージャーのMさんにマネジメントの仕事(人財育成)にフォーカスするよう伝えたんだけど、めっちゃ怒ってるのよ。どうしたら良いと思う?」
K:(即答で)「あなたは、Mさんに”具体的に”やるべきことを伝えましたか?」
私:「うぐ、、言ってない」
K:「それはMさんが怒るのは当たり前ですよ」
言われてみたら、ものすごくシンプルな問題があることに私は気づきました。
確かに具体的には伝えていない。
というか、そもそも私自身が「マネジメントとは何か」をしっかり理解していない、という
ひどい現実に気づいてしまったのです。
つづく
代表取締役社長
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