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無意識を意識化する

前回からのつづき

著書の企画書を27本書いても、全く平田静子さんのOKをもらえない。

「これは私に問題あるな。一旦休んで作戦をゆっくり練り直そう」と思ったのが、22年8月。

最初の企画書からすでに1年以上経っていました。

私が主張することが、伝わらないのはこれが初めてではありません。

大学時代に私はアメフト部のディフェンスでオプションプレーへの対応が上手かったのですが、

それを後輩に伝えることが出来なかった。

伝えようと自分なりに言葉を尽くしたのですが、「何を言っているのか、さっぱり分かりません」と言われる始末。

また社会人になってから、マーケティング部内の教育プログラムを企画するも伝わらない。

台湾駐在時に台湾人に自分の主張を伝えても伝わらない。

そのような場面で若い頃はムッとしたり反論したのですが、自分の目的に効果的でないことが体感的にわかってきます。

そのため「私が伝えたいことが伝わらないのは、全て自分の責任」と心に決めております。

相手の責任にしたところで、自分の目的が達成されることは皆無だからです。

出版企画書が伝わらないのも自分に責任があると考えました。

しかし、自分にとっての当たり前は説明することが難しく、また相手にとっての当たり前を理解するもの難しいものです。

 

例えば日本人が当たり前にやっていることを、外国人に説明するのは難しいです。

「いただきます」とは、どんな意味があるのか?

「もったいない」とは、どんな意味があるのか?

「なぜ日本人は誰もいないグラウンドに出入りする際にお辞儀するのか?」

海外で生活していると上記のような質問を受けることがあります。

日本ではほぼ無意識で日常的にやっていることなので、どんな意味があるのか質問されることもなかったし、

意識化できなかったです。

 

人は自分の当たり前が当たり前ではないと認識できた時、心の受容性が高まり自分とは異なる知識や発想を受け入れます。

実際に台湾現地法人で「日本の文化歴史紹介プレゼン」をしたところ、台湾人と日本人の相互理解が深まり業務生産性が向上しました。

 

出版企画書についても、私しか分かっていない「当たり前」を伝えられていない。

自分にとって「当たり前」で平田さんにとっての「当たり前」は何か?

そう自問自答してみたら、すぐに可能性が見えてきました。

なぜなら、2014年に一度同じ経験をしていたからです。

つづく

この記事を書いた人

中西文太

代表取締役社長

趣味:ゴルフ、アメフト観戦、漫画、アニメ、日本酒、ワイン